セネガル(西アフリカ)の通貨「フランセーファ(XOF)」

アフリカにはさまざまな通貨があります。
ディルハム、ブル、クワチャ、etc...

アフリカ周遊旅行をお考えの方の中には、
「EUのユーロのように、国をまたいでも共通の通貨が利用できたら便利なのに…」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

東アフリカの国では「シリング」、北アフリカでは「ディナール」など、同じ名のつく通貨を利用する国が沢山ありますが、国ごとに全く別の通貨でレートも違います。
(ちなみにシリングはイギリス、ディナールはシリア起源の通貨名です。通貨名を見ると国の歴史的繋がりが感じられて面白いですね。)

そんな中、西アフリカでは、ユーロのように複数の国で使える「フランセーファ(Franc CFA 通貨コード XOF)」と呼ばれる通貨が利用されています。
日本人宿「シェ山田」のあるセネガルでもフランセーファが使われています。
そこで今回は、フランセーファの概要を紹介します。

 

目次

旅行者向け情報
・日本円とフランセーファのおおよそのレート
・利用可能な国
・両替可能な場所
・注意事項

もっと詳しく知りたい方へ
・フランセーファとは(歴史など)
・西アフリカ経済通貨連合(UEMOA)と西アフリカ諸国経済共同体(ECO\WAS)
・フランセーファの今後

 

 

日本円とフランセーファのおおよそのレート

2017年11月現在、
1円=4.94 F です。
物価を考える際などは、ざっくり「1円=5F」と考えるとスムーズです。

 


利用可能な国

以下の8か国です。

ギニアビサウ、コートジボワール、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ共和国

ギニアビサウ(公用語はポルトガル語)を除き、すべてフランス語圏の国となっています。

 


両替可能な場所

上記8ヶ国に加え、近隣諸国でも両替ができる場合があります。
セネガルに関しましては、現空港(レオポール・セダール・サンゴール国際空港)には両替所があり、そこで両替が可能です。

一般的に「空港の両替レートは悪い」というイメージがありますが、セネガルの空港はレートは悪くありません。
また、ユーロからの両替レートは変動が無いため、基本的に両替所でもレートが固定されています(会社により若干の際はあるかも知れませんが)。
ただし、ドルの場合は日々変動があるため、レートはマチマチです。
日本円では、基本的に両替できないと思ってください。

 

 

注意事項

セネガルに現金を持ってくる場合は「ユーロ」で持参しましょう。他の通貨よりも便利です。
また、日本円で持って来るのは「絶対にやめましょう」。何も良い事はありません。
(以前、日本円の現金のみを持参していた方がセネガルに来たのですが、信じられない位悪いレート(1円=5F以上の時に、1円4F)で、かつごく少額しか両替してもらえず、非常に困っていました。)

 

以上、旅行に必要な情報をまとめました。
ここからは、ご興味をお持ちの一部の方に向けて、フランセーファの歴史と今後、2つの共同体UEMOAとECOWASについて紹介します。

 


フランセーファとは(歴史など)

フランセーファ(Franc CFA)は、1945年のブレトン・ウッズ協定を機に創設されました。
通貨の名前ですが、「フラン」はいまは無き「フランス・フラン(Franc francais)」から、「CFA」は「Communaute financiere africaine(アフリカ金融共同体)」というフランス語の頭文字を取ったものです。
(元々は"Colonies francaises d'Afrique"(アフリカのフランス植民地)の頭文字だったようですが、現在は上記のように解釈されています。)

 

 

西アフリカ経済通貨連合(UEMOA)と西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)

西アフリカ経済通貨連合(UEMOA Union economique et monetaire ouest-africaineの頭文字)は、名前こそ経済通貨連合となっていますが、まだEUのような経済通貨連合にはなれておらず、経済政策は国ごとにまちまち。いわゆる通貨連合にとどまっています。加盟国は上述したフランセーファが利用可能な以下の8か国です。

ギニアビサウ、コートジボワール、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ共和国

 

西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS Economic Community of West African Statesの頭文字 仏語ではCEDEAO)は、以下の西アフリカ15か国からなる機関です。

ガーナ、カーボヴェルデ、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、コートジボワール、シエラレオネ、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ、リベリア

経済共同体とありますが、現在はその理想の実現には至っておらず、実際の主たる活動は経済統合の基盤構築に向けての活動、具体的には政治的安定のための紛争解決などを行っています。先日のガンビア新大統領就任の際の動きは記憶に新しいところです。

 


フランセーファの今後

現在、上述のECOWASでは「ECO」という域内通貨構想を掲げています。
2020年までの実現予定で動いていましたが、先日ニジェールで開催されたECOWASの会議についての以下の記事を見るに、難しいようです。

West African bloc's 2020 single currency goal fails(Vanguard)
https://www.vanguardngr.com/2017/10/west-african-blocs-2020-single-currency-goal-fails/

まずはUEMOA域外からECOを導入し、その後UEMOAと統合という事になっていますが、仮にUEMOA域外での導入が実現できたとしても。UEMOAとの統合は難しいのではないか、と思います。UEMOAは通貨価値下落の心配が無いこのユーロ固定通貨からの脱却を望むとは思えないからです。

という事で、フランセーファは少なくとも今後10年は無くならないでしょう。

 


以上、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

ダカールの日本人宿「シェ山田」管理人

山田一雅

 

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