世界遺産ゴレ島は「奴隷の家だけじゃない」

ラックローズと並ぶセネガル観光の目玉、世界遺産の「ゴレ島(Île de Gorée)」。奴隷貿易の拠点として有名で、負の世界遺産とも呼ばれています。

奴隷の家、そしてそこにある「帰らざる扉」が有名な小さな島ですが、実はそれ以外にもたくさんの見どころがあります。

そこで今回は、セネガルの日本人宿「シェ山田」管理人の筆者が、実際に何度も訪問した経験をもとに、ゴレ島を紹介したいと思います。

 

目次

基本情報

・オススメ度

・世界遺産ゴレ島の概要

見どころ

・奴隷の家

・帰らざる扉

・著名人の来訪記念パネル

・博物館と大砲

・砂絵などのアート

・アサラト

その他

・行き方

・ゴレ島を楽しむコツと注意事項

・オススメの一日の過ごし方

・費用

 

オススメ度

★★★★☆(4/5点)

その他の観光地のオススメ度は以下で紹介しています。

セネガル観光地15選

 

世界遺産ゴレ島の概要

【名称】

ゴレ島(Île de Gorée)

【広さ】

東西300m×南北900m(Wikipediaより)

歩いて1時間もあれば一周できてしまうほどの小さな島です。

【特徴・見どころ】

ゴレ島の歴史は1444年、ポルトガル人Dias氏が島に辿り着いたところから始まったと言われています。

その後オランダ、イギリス、フランスと領有権が移り、そうした中3世紀に渡り奴隷貿易が行われました。奴隷はセネガルだけでなく、ガンビア、マリ、ベナン、ガーナなどの国から連れてこられていたました。

輸出された奴隷は、三角貿易のために“輸出”されていったのです。

実は、現在首都のダカールは、元々ゴレ島のコミューンの一部でした。

奴隷貿易の廃止後、商業の中心がゴレ島からダカールに移り、その後ダカールはゴレ・コミューンから独立。そして反対に、ゴレ島がダカールの一部となりました。

その後、1960年のセネガル独立を経て、1978年、世界文化遺産に登録。一大観光地として発展し、いまに至ります。なお、1996年からはダカール市の中の区の一つとして、ゴレ・コミューンが復活しました。

そんな歴史を持つゴレ島ですが、小さな島の中に、見どころがいくつもあります。

以下、簡単に見どころを紹介します。

見どころ

奴隷の家

ゴレ島の奴隷の家.jpg

島内一の見どころは、奴隷が収容されていた「奴隷の家」。海に面した「Door of no return(帰らざる扉)」と呼ばれる扉からいちど運び出された奴隷は、決して戻って来る事は無かったと言われています。

奴隷の家の二階部分は小さな博物館のようになっていて、実際に奴隷が繋がれていた足枷や鎖、そして奴隷貿易の歴史などが記されたパネルなどが展示されています。

帰らざる扉

奴隷の家の敷地内へ入り、正面にそのまま直進すると帰らざる扉があります。

(上の奴隷の家の写真の奥に見えるのが「帰らざる扉」です。)

ゴレ島の帰らざる扉.jpg

扉からは大西洋が見える

 

著名人の来訪記念パネル

島には世界各国の著名人が島を訪れた際の記念のパネルが展示されています。

Wikipediaの説明ではブッシュ大統領の訪問だけが触れられていますが、実は2013年には、あのバラク・オバマ前大統領もゴレ島を訪れています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AC%E5%B3%B6

 

博物館と大砲

奴隷の家の二階以外にも、セネガルの歴史を知る事ができる「歴史博物館」、日々の女性の営みを解説した「女性博物館」、1400種類以上の海洋生物や地域の生態系などを紹介している「海洋博物館」があります。

また、島内には大砲やカラフルな建物など、フランス統治時代の遺物が様々なところで見て取れます。

 

砂絵などのアート

ゴレ島は、同時に「アートの島」でもあります。歩いていると、島のさまざまなところでアーティスト達がところ狭しと作品を展示しています。カラフルな油絵、いろいろな種類の砂を使った砂絵など、中にはここゴレ島でしか手に入らないようなものもあり、見ているだけで楽しむことができます。島内には砂絵工房もあり、そこでは実際に砂絵を描いている様子を見る事ができるだけでなく、砂絵制作の体験も可能です。

 

アサラト

また島内では「アサラト」と呼ばれる民族楽器(2つの玉がひもで繋がっているマラカスのような楽器)を演奏している人の姿も。島内で作られたアサラトを販売している売り子さんたちが演奏しているのですが、その様子を眺めているだけでも楽しめます。

 

行き方

筆者の運営する日本人宿「シェ山田」からは、大きく2つの行き方があります。

バスと船

Dakar Demm Dikk7番バスで独立広場まで向かい(250F)、そこから徒歩8-10分程度で船着き場へ到着です。所要時間約1時間。

決して難しくないので、時間に余裕のある方はこの行き方で行くと良いでしょう。

船は往復5200F。およそ1時間に1本のペースで出ています(昼時は2時間近く間隔が空きます)。

タクシーと船

タクシーで向かうと歩かなくて良いので楽ですね。観光に体力を温存しておきたい人、少しでも時間を有効に使いたい人はコチラで。タクシー代は2500F程度です。

 

ゴレ島を楽しむコツ

はじめに一点注意事項です。

ゴレ島には、月曜日には行かないようにしてください。

なぜなら、ゴレ島の施設は月曜定休日のところが多いからです。

(ゴレ島のメインの観光スポットである「奴隷の家」も月曜日は閉まっています。)

 

さて、私が思うゴレ島を楽しむコツ、それは、少しだけ奴隷貿易について知識をつけておく事です。

博物館もあり、景観も良く、フラッと行っても楽しめる場所ですが、事前に少しだけ情報を頭に入れておくだけで、さらに感慨深い訪問になると思います。

たとえば、以下のような本や作品に目を通しておくと良いと思います。

奴隷商人ソニエ―18世紀フランスの奴隷交易とアフリカ社会

奴隷船の歴史

その他

TVドラマ「ルーツ」

 

オススメの一日の過ごし方

ゴレ島はそれほど大きくない島ですので、半日もあれば十分に島を楽しむ事ができます。ここでは必ず押さえるべきスポットだけ記します。

・奴隷の家

ゴレ島と言えばここ、奴隷の家です。

場所は少し分かりにくいので、島到着後入島チケット売り場の人に聞くか、船着き場付近の警察官に聞きましょう。

 

・大砲

島内の丘の上には、植民地時代に実際に使用されていた大砲があります。

写真撮影にも絶好のスポットです。

 

・砂絵工房

セネガルの特産品の一つとも言える「砂絵」。

様々な色の砂を手でつかみ、接着剤で模様を描いた板の上に砂を落として制作します。

ゴレ島にはこの砂絵の工房がいくつかあり、砂絵の制作過程を間近で見る事が出来ます。もちろん絵を購入する事も可能です。お願いすれば砂絵の体験をさせてくれる事も。

 

費用

各費用は上述の通りですので、あとは交通手段や食事、お土産購入の有無などによります。

ざっくりですが、交通費+船代+入島料500F+各種施設入場料+昼食代(+お土産代)で、最安1.2万F程度から行く事が可能だと考えておけば良いでしょう。

 

以上、ざっとゴレ島について実体験とともにまとめてみました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

 

いつもありがとうございます。参考になりましたらシェアお願いします。

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