セネガル観光地15選


日本では知られていませんが、セネガルには魅力的な観光地が沢山あります。ここでは、知られざるセネガルの観光地を、日本初のセネガルの旅行ガイドブック著者、かつ日本人宿「シェ山田」管理人の私山田が紹介します。


目次

ダカール近郊の観光地

1.奴隷貿易の拠点「ゴレ島(ダカール)」負の世界遺産 アサラトの産地としても有名

2.北朝鮮製作の世界最大のブロンズ像「アフリカ・ルネッサンス像」

3.ピンク色の浮ける湖「ラックローズ」塩分濃度は死海以上

4.バカンスのためのビーチリゾート「サリー(Saly)」レストラン客の9割は欧米人観光客

5.貝殻島「ファディユ」世界的にも珍しい“ムスリムとクリスチャンの共同墓地”も

6.屋久杉の約2倍!円周32mの「巨大バオバブ」“星の王子さま“でも有名な生命の樹

7.アフリカ最大級のモスク「グランドモスケ」ムーリッド教団の聖地トゥーバ

地方の観光地

8.街並みが世界遺産の島「サンルイ島」セネガルの古都

9.巨大ペリカンが見れる世界遺産「ジュッジ鳥類国立公園」バードウォッチングの聖地

10.世界自然遺産内の島(内の一地域)「バンブーン」

11.知られざるもう一つの奴隷の島「カラバン島」セネガル随一のオススメ観光地

12.「セネガンビアの環状列柱」王家の墓と言われるセネガルの世界遺産

13.野生のライオンが見られる「ニョコロコバ国立公園」

14.ミニ砂漠「ロンプール砂漠」

番外編

15.セネガル版ディズニーランド!?「マジックランド」金をせびり顔を取るミッキーのいるB級スポット


ダカール近郊の観光地

1.負の世界遺産「ゴレ島(ダカール)」アサラトの産地としても有名

【アクセス】

ダカール中心部近く。ダカールの独立広場付近の港からフェリーで約25分。

【オススメ度(5段階)】

★★★★☆(4点)

【概要】

ゴレ島は、首都ダカール沖30分に位置する世界遺産(文化遺産)の島です。奴隷貿易の拠点となっていた事から「負の世界遺産」として知られ、世界中から観光客が訪れています。島は小さく、ゆっくり歩いても数時間程度で見て回る事ができます。

島内一の見どころは、奴隷が収容されていた「奴隷の家」。ここからいちど運び出された奴隷は、決して戻って来る事は無かったと言われています。奴隷の家の二階部分は小さな博物館のようになっていて、実際に奴隷が繋がれていた足枷や鎖、そして奴隷貿易の歴史などが記されたパネルなどが展示されています。

奴隷の家以外にも、大砲やカラフルな建物など、フランス統治時代の遺物が様々なところで見て取れます。また、博物館もあり、セネガルの歴史などを学ぶ事ができます。

ゴレ島は、同時に「アートの島」でもあります。歩いていると、島のさまざまなところでアーティスト達がところ狭しと作品を展示しています。カラフルな油絵、いろいろな種類の砂を使った砂絵など、中にはここゴレ島でしか手に入らないようなものもあり、見ているだけで楽しむことができます。島内には砂絵工房もあり、そこでは実際に砂絵を描いている様子を見る事ができるだけでなく、砂絵制作の体験も可能です。

また島内では「アサラト」と呼ばれる民族楽器(2つの玉がひもで繋がっているマラカスのような楽器)を演奏している人の姿も。島内で作られたアサラトを販売している売り子さんたちが演奏しているのですが、その様子を眺めているだけでも楽しめます。


2.北朝鮮製作の世界最大のブロンズ像「アフリカ・ルネッサンス像」

【場所・アクセス】

ダカールの現空港近く。日本人宿「シェ山田」から徒歩7分。

【オススメ度】

★★★☆☆

【概要】

高さ約50m。あの自由の女神よりも大きい、世界最大のブロンズ像が「アフリカ・ルネッサンス像」です。前大統領のアブドゥライ・ワッド氏が発案し、北朝鮮の万寿台海外開発会社が建設しました。

建設予算が国庫からの捻出だった事、また観光収入の35%が前大統領個人の収入になる事などが問題となり、国際的に非難を浴びました。セネガル人の反応は賛否様々で、市井の人々からは「良いところ」「自分の写真(SNS用のセルフィー)を取るのにいい場所」とポジティブな反応が少なくありません。


3.ピンク色の浮ける湖「ラックローズ」塩分濃度は死海以上

【場所・アクセス】

ダカール郊外。ダカールからバスで約2-3時間、タクシーで1.5時間。

【オススメ度】

★★★★☆(4点)

【概要】

「イチゴミルクのようなピンク色の湖」として知られるラックローズ。塩分濃度は、あの死海よりも高いと言われており、湖に入ると水面に浮く事ができます。

そんなラックローズですが、果たして本当にあんなにピンク色なのか、疑問に思う人はいると思います。

結論としては…

ラックローズは「あんなにピンク色に見える事はほとんどありません」。飛行機などに乗り、湖の上空から見ると、光の加減でそう見える事はあるようですが、実際に訪れてみてもあのようなピンク色に見える事はほぼ無いと言っていいでしょう。

そんなラックローズですが、オススメの楽しみ方はズバリ「浮ける赤茶色の湖だと思って浮きに行く」事です。色ではなく浮いて楽しむ事に主眼を置き、加えて色も楽しむ、というようにすると、満足した滞在になると思います。

季節や時間帯によって色が大きく変わるラックローズ。ゲストハウス「シェ山田」では、宿泊ご予約のお客様のスケジュールに合わせて、ベストな時間帯をお伝えさせていただいております。


4.バカンスのためのビーチリゾート「サリー」レストラン客の9割は欧米人観光客

【場所・アクセス】

首都ダカール郊外、プティットコート地方。ダカールからバス+乗り合いバスで約2.5-3.5時間、タクシーで約1.5-2時間。

【オススメ度】

★★★☆☆(3点)

【概要】

西アフリカ随一のビーチリゾートとして栄える「サリー」。フランス人をはじめ、多くの欧米人観光客がバカンスで訪れています。

海沿いにはホテルが立ち並んでいて、多くのホテルはビーチが目の前。朝起きてレストランで朝食、プールサイドで寝ころびながらのんびり過ごし、昼からビールやワインと料理で乾杯。気が向いたらプールやプライベートビーチでひと泳ぎして、また休み…。サリーでは、そんな風に一日中、ホテルから出ずにのんびりとバカンスをすごす人達で溢れています。そんなロケーション抜群のホテルは、日本円でなんと一泊数千円から。とは言え、日本から直行の場合、航空券の価格を考えると、アジアのリゾートに軍配が上がります。

普通のリゾートに飽きた方、また世界一周旅行中の方などは、贅沢なリゾート気分にリーズナブルに浸れるサリーを訪れてみてはいかがでしょうか。


5.貝殻島「ファディユ」世界的にも珍しい“ムスリムとクリスチャンの共同墓地”も

【場所・アクセス】

首都ダカール郊外、プティットコート地方。ダカールからバス+乗り合いバスで約3-4時間、タクシーで約2時間。

【オススメ度】

★★★★★(5点満点)

【概要】

サリーと同じプティットコート地方に位置するファディユは、6mの貝殻の堆積でできた島です。

ムスリム率94%を占めるセネガルですが、ここファディユでは大半がクリスチャン。クリスチャンが住み始めて次第に町が広がったため、現在もクリスチャンが人口の90%を占めています。

また、世界的にも珍しい「ムスリムとクリスチャンの共同墓地」があります。宗教対立の少ないセネガルの象徴的な地であると言えるのではないでしょうか。


6.屋久杉の約2倍!円周32mの「巨大バオバブ」“星の王子さま“でも有名な生命の樹

【場所・アクセス】

首都ダカール郊外、プティットコート地方。ダカールからバス+乗り合いバスで約4-5時間、タクシーで約2.5時間。

【オススメ度】

★★★★☆

【概要】

サンテグジュペリ『星の王子さま』でも登場する生命の樹バオバブ。

セネガルのこの巨大バオバブは、樹齢約850年。

なんと幹の円周は「32m」もあると言われています。

(円周の数値は現地ガイドより。他にも25m、30m、40mなど諸説あり、どれが正しいのかは明らかではありません。)

ちなみに屋久島の縄文杉の幹の円周は16mほど。この樹がいかに大きいかお分かりいただけると思います。


7.アフリカ最大級のモスク「グランドモスケ」ムーリッド教団の聖地トゥーバ

【場所・アクセス】

ダカール郊外の街トゥーバ内。ダカールから乗り合いバスで約2-3時間。

【オススメ度】

★★★★☆

【概要】

西アフリカ最大級のモスク。イスラム教の宗派「ムーリッド教団」の聖地で、毎年マッガル・トゥーバと呼ばれる巡礼の時期にはセネガルだけでなく世界中から信者が百万人単位で巡礼に訪れます。モスクはステンドグラスをはじめ綺麗な装飾が随所に施されていて、現在も増改築工事が行われています。

モスクなので、見学の際は節度を守った行動が必要です。極力セネガルでのムスリムの正装に身を包み(もしくは極力露出を抑え風紀を乱さない格好を意識し)、その上で係員(左下写真の緑色の洋服の人)へ正直に「自分はイスラム教徒ではないが、見学をしたい」旨を伝えた上で、他の巡礼者の邪魔にならないようにしましょう。断られたらその際はきっぱり諦めましょう。敷地内は土足厳禁です。なお、敷地内にはイスラーム教徒しか入れない場所がありますので、くれぐれも嘘をついて入らないようにしましょう。


地方の観光地

8.街並みが世界遺産の島「サンルイ島」セネガルの古都

【場所・アクセス】

サンルイ郊外。サンルイからツアー参加で約1-2時間。

【オススメ度】

★★★☆☆(5点満点)

【概要】

植民地時代の古い街並みが世界遺産(文化遺産)となっている古都、サンルイ。植民地時代には仏語圏西アフリカの総督府がおかれていた、歴史のある街です。ヨーロッパをはじめ世界中から観光客が訪れるセネガルの一大観光スポットであり、その雰囲気に惹かれて移住をしてしまう人もいるほどです。(私は正直、サンルイにはそれほど魅力を感じませんでした。笑)

また同時に、サンルイは周辺の観光地のアクセスの拠点になっています。近郊には、野生のペリカンやフラミンゴなどを見ることができる世界遺産「ジュッジ鳥類国立公園」、同じく多様な鳥類が生息する「ラングドゥバルバリ」などがあり、そうした観光地へは基本的にサンルイから出ているツアーに参加するのが一番です(公共交通機関では行きづらい場所のため)。

また、サンルイには旅行者向けのホテルやゲストハウス、バックパッカー用の安宿、しかもセネガルでは珍しいドミトリーのある安宿など、沢山の宿泊施設があります。また、お酒も飲めるおいしいレストランも充実。世界一周旅行者の方など、過酷なモーリタニアから陸路でセネガル入りをする旅行者のみなさんにとっては、オアシスのような街と言えるでしょう。

なお、サンルイのおすすめの宿はコチラで紹介していますので参考にしてみてください。


9.巨大ペリカンが見れる世界遺産「ジュッジ鳥類国立公園」バードウォッチングの聖地

【場所・アクセス】

サンルイ郊外。サンルイからツアー参加で約1-2時間。

【オススメ度】

★★★★★(5点満点)

【概要】

世界遺産(自然遺産)に登録されているジュッジ鳥類国立公園。300種類・300万羽の鳥類が観測されるこの地は、世界中からの渡り鳥の休息地として知られています。公園内には川が流れていて、観光客は、そこをボートに乗って進みます。

毎年シーズン中には、なんと体長およそ1.5メートル(それ以上かもしれません)のペリカンの大群が。ペリカン以外にも、フラミンゴ、ワシのような日本ではなかなか見る事のできない野生の鳥類が沢山。手の届きそうな位置を巨大なペリカンが飛んでいく光景は、いちど見たらきっと忘れられない思い出になるはずです。


10.世界自然遺産内の島(内の一地域)「バンブーン」

【場所・アクセス】

シネサルーム地区。ダカールから乗り合いバスなどを使い約10時間。

【オススメ度】

★★★★★(5点満点)セネガルで特にオススメの観光地の一つ。

【概要】

セネガルの中でも自然豊かで、ラムサール条約登録地を含む生物保護区を中心とする地域、シネサルーム。バンブーンは、その中にある島(内の地域の名前)です。塩分を含むんだ川(ボロン)が流れており、一帯にはマングローブが広がっています。様々な動植物を見つける事ができる、自然豊かな土地です。

マングローブ生い茂るバンブーンには、宿は一つだけ。14の村が共同で管理している宿で、1泊2食付きで料金もとてもリーズナブルです。この宿では、無料のアクティビティがとても充実しており、ガイドさんと一緒にマングローブ林散策、カヌー体験、アニマルウォッチングなどのアクティビティをすべて無料で行う事ができます。

バンブーンは、観光に訪れた日本人はいままでほとんどいなかったのではないでしょうか。しかしながら、ここには素晴らしい自然と、ゆったりとした時間が流れています。ダカールからは少し離れていますが、2週間以上セネガルに滞在される方は、ぜひとも訪れる事をオススメします。


11.知られざるもう一つの奴隷の島「カラバン島」セネガル随一のオススメ観光地

【場所・アクセス】

セネガル南部のカザマンス地方。

【オススメ度】

★★★★★(5点満点)セネガルで特にオススメの観光地の一つ。

【概要】

世界的にその名を知られているゴレ島とは対照的に、人知れず存在するもう一つの奴隷の島、それがカラバン島です。

カラバン島は、奴隷貿易の中継地点となっていた島。セネガル国内だけでなく、ギニアをはじめとする近隣諸国からも連れて来られていた奴隷達は、まずこのカラバン島に連れて来られ、そこからゴレ島へ運ばれていたそうです。

島内には奴隷の家や、植民地時代の古い大教会などが残っていて、自然も豊かで昔ながらの生活を見る事ができます。私はカラバン島はセネガル観光のハイライトの一つだと思っているので、時間に余裕があれば訪れる事を強くおすすめします。


12.「セネガンビアの環状列柱」王家の墓と言われるセネガルの世界遺産

【場所・アクセス】

セネガル中部の都市カオラック近郊。ダカールから約10時間。

【オススメ度】

★★★☆☆

【概要】

世界遺産(文化遺産)のセネガンビアの環状列石4か所のうちの1か所。52グループ、1,102本あるこの列石群は、プラールとセレールの王族の墓だと考えられていて、紀元前3,000年頃のものと紀元前5,000年頃のものが混在しています。

係員は常駐していないため電話で呼ぶ必要があります。世界遺産にもかかわらず、なんと観光客はとても少なく、年500人未満だとか(係員談)。1000本以上の列石が並ぶ光景はなかなか圧巻なのですが、アクセスが悪いのが難点です。


13.「ニョコロコバ国立公園」

【場所・アクセス】

セネガル南東部の都市タンバクンダ近郊。ダカールからバスで約17時間。

【オススメ度】

★★★☆☆

【概要】

セネガルのシンボル、ライオン。野生のライオンが見れる世界遺産がこのニョコロコバ国立公園です。園内には、野生のライオンをはじめ、ヒョウ、ワニ、チンパンジー、カバなど沢山の動物を見る事ができます。

ただしアクセスに難あり。園内に入るには車をチャーターする必要があります。これが1日1.5万円程度からと高額で、かつ動物たちを必ず見れるという保証はないので、注意が必要です。個人的には、サファリなら東アフリカが良いのではないかと思います。


14.ミニ砂漠「ロンプール砂漠」

【場所・アクセス】

セネガル中西部の町ロンプール。ダカールから約4-5時間。

【オススメ度】

★★★☆☆

【概要】

小さな砂漠「ロンプール砂漠」は、セネガル中西部に位置しています。

イメージとしては鳥取砂丘を大きくした感じなので、他の国にもっと広大な砂漠がある中で、個人的にはわざわざセネガルでこの砂漠を訪れる必要はないと思います。


番外編

15.セネガル版ディズニーランド!?「マジックランド」金をせびり顔を取るミッキーのいるB級遊園地

【場所・アクセス】

ダカール西海岸沿い。シェ山田からタクシーで約10分。

【オススメ度】

★★★☆☆

【概要】

アフリカに遊園地があるとは驚きではないでしょうか?そうです、ここセネガルには、セネガルのディズニーランドとも呼べる遊園地「マジックランド」があります。マジックランドには、ジェットコースター、おばけやしきなど、日本の遊園地にもあるようなアトラクションが。そして、偽物のミッキーとミニーが入場者を出迎えてくれます。

いわゆる「観光地」ではない当園ですが、B級スポット好きの方は、いちど足を運んでみてはいかがでしょうか。



以上、いかがでしたでしょうか?この記事をきっかけに、セネガル観光に少しでもご興味をお持ちいただけましたら誠に幸いです。

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